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那須火山帯に属する活火山である白根山の山頂には、湖水をたたえる湯釜、水釜、涸釜の3つの火口湖があります。中でも美しいエメラルドグリーンの湖面を見せるのが湯釜であり、湖水は火山活動による硫黄成分が溶け出して酸性となったもので、pHは1.2と非常に強い酸性を帯びています。
強い酸性の影響で、美しい色とは裏腹に鼻をつく硫黄の臭いがし、もちろん生命を寄せ付けることはありません。世界一とも言われる酸性度の強さは、バッテリー電解液と同等だと言われています。
周囲は草一本も無く、茶色がかった火口壁に囲まれている状況も容易に想像できるでしょう。